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HDLのコレステロール引き抜き能と心血管系イベント

多くの疫学的な成績から低HDL血症と心血管系イベントの間に負の相関が実証されているが、CETP阻害剤などによる一部の大規模臨床二重盲検比較試験ではHDL-コレステロールは明らかに増加するが、心血管系イベントが必ずしも減少しないことが指摘されている。また、遺伝的に規定されたHDL-Cレベルが心血管系イベントと関係しないことがあり、HDL-Cレベルが心血管系イベントの発症の規定因子とはならないのではとの疑問が発生している。HDL-Cの抗動脈硬化作用はいくつか指摘されているが、最も重要な作用機序は末梢組織からコレステロールを引き抜き肝臓へ運ぶ第1歩が重要と考えられ、マクロファージ特異性のコレステロール引き抜き効果が重要視されている。この研究では、コレステロール引き抜き能と心血管イベント発症を疫学的に検証したものである。
心血管系疾患のない2924例を対象にHDL-C値、コレステロール引き抜き能などを検討した。経過観察は9.4年である。
結果:HDL-C値は伝統的な危険因子や代謝因子と関連するのに対し、コレステロール引き抜き能はあまり関連性がなかった。ベースラインのHDL-Cは心血管イベントと相関は乏しくハザード比は1.08で有意差はなかった。さまざまな危険因子を補正してコレステロール引き抜き能を4分画に分けて検討すると、引き抜き能が最も高い分画では、低い分画と比べ、リスクは67%低下し、ハザード比は0.33であった。
以上より、コレステロール引き抜き能はコレステロール逆転送系の主たるステップの評価に適していた。この成績はコレステロール引き抜き能が新しいバイオマーカーとなりうることを示した。
Rohatgi A, et al. HDL Cholesterol Efflux Capacity and Incident Cardiovascular Events. N Engl J Med. 371;2383-2393, 2014



 

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